寒天ダイエット & 便秘解消する方法(簡単寒天レシピ付き)
目次
- 寒天の食物繊維
- 寒天ダイエットでやせられる?
- 寒天で便秘解消する
- 寒天を超手軽に食べたり飲んだりする方法
- 寒天デザートの作り方
(ゼリー・プリン・ヨーグルトゼリーなど)
寒天の食物繊維
寒天には食物繊維が豊富に含まれています。
野菜に含まれている野菜カスのような食物繊維ではなく、滑らかな食物繊維です。
野菜から食物繊維を摂るのは大変ですが、寒天から食物繊維をとるのは楽なので、野菜を摂るよりも効率的に、大量の食物繊維を摂ることができます。
食物繊維の塊の寒天(糖分なし)を食事の一番最初に食べれば、血糖値の上昇を抑えやすくなります。
菓子の材料に用いられる他、ほとんどカロリーがないこと、腸において油や糖分の吸収をさまたげることから、ダイエット食品として、また、前述のアガロオリゴ糖に着目した健康食品としても注目されている。
ただし、糖尿病や高脂血症の場合は、このような小手先のことをしてもあまり効果がないので、寒天で大量の食物繊維を食べることで病気が改善することは期待しない方が良いです。
実際に、糖尿病のうちの母にカロリーゼロの甘味料、パルスイートを使った寒天を大量に食べてもらった時期がありましたが、血糖値(Ha1cの数値)は下がりませんでした。
寒天ダイエットでやせられる?
寒天を食べると、辛い空腹感を抑えやすいです。
甘味料はパルスイートで血糖値は上がらなくても、食べるとお腹に食べ物が入り込んで空腹感が和らぎます。
また、寒天を食べると胃に食べ物が溜まります。
お腹に食べ物が溜まると、食欲を抑えやすいです。
実際に、胃袋の中にバルーンを入れて食べ物が残留した感覚を擬似的に生み出し、食べ過ぎによる高脂血症や糖尿病を改善する治療法があります。
このように、食前に寒天を沢山食べることによってドカ食いを防ぎやすくなり、それがダイエットにつながります。
また、大量の食物繊維を食べると消化酵素を無駄に使い込んでしまうため、消化酵素の素である血中のコレステロールの減少させ、さらに進むと血中のコレステロールの素である血糖値を減少させやすくなります。
ですので、より太りにくく、ダイエットに成功しやすくなります。
消化酵素を取り込んで便と一緒に排泄してしまうには、難消化デキストリンと組み合わせるとさらに効果的です。
この他、お米を炊く時に少しだけ寒天を混ぜてお米を炊くと、寒天の繊維質をご飯に追加できます。
寒天米は、普通の白米よりも食べた糖(炭水化物)が体内に吸収されにくいため、血糖値が上がりにくくなります。
(丼物など、ご飯を大量に食べる時は寒天ご飯にすると良いかもしれません)
このように、寒天はダイエットには非常に向いた食材です。
そして、寒天を食べることでダイエットしやすく太りにくくはなります。
ただし、多少寒天を食べていても、間食でケーキやアイスクリームやポテトチップなどの高カロリーお菓子を食べていたり、夕食に巨大なハンバーガーやピザなどの高カロリーの食事を食べたり、運動不足で消費カロリーが減少してしまうと意味がありません。
寒天を食べたからと言って、必ずしもダイエットができるわけではないため、寒天に対し、過剰な期待を持つのはやめたほうが良いです。
あくまでもトータルでしっかりとした食事制限と運動をしつつ、その効果を高めるために寒天を食べることが大切です。
寒天ダイエットで行う事
- お腹が空いたら寒天(ゼリー)を食べて空腹感を無くす
- 食事開始直後に寒天(ゼリー)を食べる
- 味噌汁やスープなどの料理に少量追加する
- 白米を炊く時に少量混ぜて炊いた寒天ご飯を食べる
- 寒天のデザートで空腹感とストレスを緩和する
- 普段の食事やおやつに気をつける
- 運動量は減らさない
寒天で便秘解消する
寒天は食物繊維の塊なので、便秘解消には効果的です。
食べる食物繊維の量が少ないと、便の量が低下します。
便の量が減ると、便秘になってしまいます。
また、食物繊維を食べる量が減ると、食物繊維をエサとする善玉菌の数が減ります。
善玉菌は腸内の環境を整えますので、善玉菌の数が減ると腸内の環境が狂ってしまいます。
善玉菌の数が減ると同時に、悪玉菌が腸内にはびこりやすくなります。
こうなってしまうと、いよいよ便秘が悪化します。
便秘が悪化するだけでなく、下痢も起こしやすくなります。
胃がん治療で胃を四分の三切除して、胃が普通の人の四分の一しか無い父は、手術後に食物繊維を取る量が激減し、腸内環境が悪化。
便秘と下痢を繰り返してしまうようになりました。
そして、担当のお医者さんからは、食物繊維の摂取と善玉菌を増やすタイプの整腸剤を勧められました。
このように、食物繊維は便秘予防のために必須の非常に大事なものです。
でも、便秘は腸の具合、腹筋の強さ(弱さ)、ストレスなども関係するため、寒天の食物繊維を大量に食べれば、必ず便秘が解消するというわけでもありません。
寒天以外の便秘解消法
- 腹筋が弱い
→ 腹筋を鍛える - ストレスがある
→ ストレス解消できることをする - 水分が取れていない
→ 水をしっかり飲む - 便が硬すぎる
→ マグネシウムで便が柔らかくなる
→ マグネシウムのサプリやマグネシウム豊富な食べ物や飲み物を飲む
→ それでも改善しない場合は病院で検査する
もし、しっかりと食物繊維と食べているし、腹筋や水の摂取など、自助努力したにも関わらず便秘が解消しない場合は、早めに病院で検査してもらうことが大切です。
下剤を使えば便秘を解消しやすくはなりますが、下剤を日常的に使ってしまうと大腸の状態を悪くしてしまいますので、個人の判断で下剤を飲まずに、病院で診察を受けましょう。
病院で診察した方が良いケース
- 大量の食物繊維を食べても便秘が治らない
- 便秘と下痢を繰り返す
- 便が細い
- 便が硬すぎる
- 腹痛がある
寒天を超手軽に食べたり飲んだりする方法
寒天の溶解温度(溶ける温度)は、90〜100度です。
そのため、お湯に加えてしっかりと加熱して煮溶かす必要があります。
その反面、固まる温度は38度程度ですので、よほど暑い夏の日でなければ、常温で固まります。
この性質を理解すれば、失敗せずに寒天を気軽に食べたり飲んだりすることが出来ます。
コーヒーや紅茶に寒天を加える
正直な話、コップに入れたコーヒーに寒天を加えても寒天はあまり煮溶けません。
全然煮溶けないわけではないのですが、かなり煮溶けません。
寒天の溶解温度は90度から100度ですので、そのくらい熱いコーヒーでグツグツとしっかり煮ないと、きれいに煮溶けないのです。
寒天の粉が底に沈殿し、無理やり飲み込むとジャリっとします。
(実際に、このジャリジャリで痛い思いをした私が言うんだから間違いない)
味噌汁の鍋に寒天を加える
味噌汁の鍋に寒天を加えて煮溶かします。
寒天がキレイに煮溶けるまで、多少の時間がかかります。
味噌汁の入っているお椀に寒天を入れても煮溶けませんので要注意です。
コップに注いだコーヒーに寒天を加えた時と同様に、寒天の粉がお椀の底に沈殿し、無理やり飲み込むとジャリっとします。
鍋やシチューに加える
鍋やシチューに加えてグツグツと煮込む場合は、寒天を煮溶かすことが可能です。
一人から二人ぶんの1回につき、小さじ2分の1程度であれば問題ないと思います。
鍋やシチューをお皿に入れた後で寒天を加えて混ぜても、加熱時間や温度(寒天の溶解温度は90度から100度)が低すぎて煮溶けにくく、粒が残った寒天がジャリジャリする可能性があります。
片栗粉の代わりとして使う
寒天を少量だけ料理に加えて煮ると、片栗粉のようにトロミ付けとして使えます。
40度以下まで冷ましてから食べる料理であれば、これを利用して、片栗粉の代わりとして使うことが出来ます。
さっぱりとした食べやすい餡かけができます。
冷ます必要がありますので、夏向きです。
加える粉寒天の量は、以下の通りです。
出汁 | 寒天 |
---|---|
1L | 5cc |
500ml | 2.5cc |
250ml | 1.25cc |
ご飯に加える
ご飯に粉寒天を少量加えると、『 艶出し 』することができます。
加える粉寒天の量は、お米3合に対して2cc程度でOKです。
炊飯器に寒天を入れて炊く方法(寒天ご飯)
- 白米を砥ぐ
- 炊飯器のお釜に1の白米と三合ぶんの水を入れる
- 粉寒天を加える
- 白米に吸水させる
(夏30分以上・冬2時間以上) - 炊飯器の炊飯ボタンをONにする
ちなみに、寒天ご飯は冷凍保存できます。
冷凍した寒天ご飯は、レンジで解凍すれば食べることが出来ます。
お茶に加える
コップのお茶に寒天粉を加えても煮溶けない可能性が高いので、お茶に寒天を加える場合には、鍋やヤカンでお茶やお湯を温める必要があります。
寒天を作った後の鍋やヤカンの内側には、ごく薄い寒天の被膜が張り付きますので、お湯を入れて(取れない場合は煮て)寒天の皮膜を溶かします。
寒天を調理する方法
寒天は、調理のコツさえ掴めば簡単で手軽に調理できます。
現在使っている粉寒天では、↓のようにして作っています。
ヨーグルトや卵の場合は、ヨーグルトや卵の量(○○ml)を水の分量として計算します。
ただし、寒天商品によって固さや滑らかさは異なるため、水分量や寒天量を寒天の商品によって調節する必要があります。
寒天の量
大さじ1杯 10cc
小さじ1杯 5cc
水分1Lの時の寒天量
※ 2ccの計量スプーンがあれば便利です。
寒天量 | 固さ |
---|---|
12cc | 硬い |
10cc | 普通 |
9cc | 少し柔らかい |
8cc | 柔らかすぎ |
1Lでの寒天量の例
液量 | 寒天量 |
---|---|
水1L | 10cc |
牛乳1L | 10cc |
牛乳500mlとヨーグルト500ml | 10cc |
牛乳800mlと卵液200ml | 10cc |
500mlでの寒天量の例
液量 | 寒天量 |
---|---|
水500ml | 5cc |
牛乳500ml | 5cc |
牛乳250mlとヨーグルト250ml | 5cc |
牛乳400mlと卵液100ml | 5cc |
寒天ゼリー
- ジュースや果物を用意する
(果実ジュースはそのまま使えるので非常に楽です) - 1に粉寒天を投入する
- 2のゼリー液をよく混ぜる
- 3のゼリー液を加熱して煮溶かす
- 砂糖か人工甘味料を入れる
- 型に果物を入れる
- 型に5を流し入れる
- 冷やし固める
※ 備考
100度近い寒天液を使うと果物が煮えてしまうため、少し冷ましてから果物の入った型に寒天液を投入したほうが良いです。
血糖値やダイエットやコレステロールが気になる人は、甘味付けする場合はカロリーゼロの人工甘味料を使いましょう。
牛乳寒天
- 牛乳を用意する
- 1に粉寒天を投入する
- 2をよく混ぜる
- 2の牛乳を加熱して煮溶かす
- 砂糖か人工甘味料を入れる
- 4を型に入れて冷やし固める
※ 備考
血糖値やダイエットやコレステロールが気になる人は、甘味付けする場合はカロリーゼロの人工甘味料を使いましょう。
寒天プリン
- 牛乳を用意する
- 1に粉寒天を投入する
- 2をよく混ぜる
- 2の牛乳を加熱して煮溶かす
- 砂糖か人工甘味料を入れる
- 4の牛乳を60度以下に冷ます
- 5に卵液を投入する
※ 備考
卵液を加熱すると卵のタンパク質が固まってしまうため、寒天を煮溶かした牛乳は60度以下に冷ましてから混ぜます。
ただし、38度以下になると今度は寒天が固まってしまうため、温度が下がりすぎないうちに卵液を投入します。
血糖値やダイエットやコレステロールが気になる人は、甘味付けする場合はカロリーゼロの人工甘味料を使いましょう。
寒天ヨーグルト
- 牛乳を用意する
- 1に粉寒天を投入する
- 2をよく混ぜる
- 2の牛乳を加熱して煮溶かす
- 砂糖か人工甘味料を入れる
- 4の牛乳を50度以下に冷ます
- 5にヨーグルトを投入する
※ 備考
ヨーグルトを加熱するとヨーグルトが分離してしまうため、ヨーグルトは加熱しないように気をつけます。
投入するヨーグルトの量が少ない場合には、加熱し過ぎになる可能性が高いため、寒天を煮溶かした牛乳はよく冷ましてから、ヨーグルトを投入します。
投入するヨーグルトの量が多い場合は、ヨーグルト自身が寒天入りの牛乳を冷ましてしまうため、熱々の状態の牛乳であってもヨーグルトが分離しにくいです。
血糖値やダイエットやコレステロールが気になる人は、甘味付けする場合はカロリーゼロの人工甘味料を使いましょう。
抹茶牛乳寒天
- 牛乳を用意する
- 1に粉寒天を投入する
- 2をよく混ぜる
- 2の牛乳を加熱して煮溶かす
- 砂糖か人工甘味料を入れる
- 4に抹茶(粉)を入れる
- よく混ぜる
- 型に流し入れる
※ 備考
抹茶牛乳が分離して層になります。
トコロテン
- 寒天をお湯で煮溶かす
柔らかすぎるとトコロテンが潰れやすいので注意する - 砂糖か人工甘味料を入れる
- 寒天を容器に入れて冷やし固める
- 寒天をところてん状に切る
※ 備考
トコロテンは、トコロテン作り器で作れます。
幅はバラけやすいですが、包丁でもトコロテン状態に切ることができます。
(トコロテンをそんなに食べないのにトコロテン作り器を買うのはもったいないので、包丁を使ったほうがよいです)
百均のトコロテン作り器でトコロテンを作った時は、作りがしょぼかったため、短くボサボサのトコロテンになってしまいました。( ノωノ)
ダイエットや血糖値を気にする場合は、甘味は人工甘味料の方が無難です。
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