フェアトレードで有機栽培されたオーガニックセイロン紅茶を買った

オーガニックセイロン紅茶とは、有機栽培されたセイロン紅茶です。



有機栽培の規格は、日本の 『 JAS規格 』 を使用しており、3年以上もの間、農薬や化学肥料や未使用の農地で生産された紅茶です。



生産国は、紅茶の生産地として有名なスリランカ

イギリスメーカーの紅茶の場合、茶葉の生産はスリランカやインドでも、調合や加工はイギリスのものが多いですが、この紅茶はイギリスは経由していないようです。
(スリランカ直輸入?)


一般的なイギリスメーカーの紅茶の生産・販売の流れ


あと、オーガニックセイロン紅茶は、有機栽培と言うだけでなく、フェアトレード(公正貿易)で作られた紅茶です。


オーガニックセイロン紅茶の茶葉

一般的に、セイロン茶葉が小さいものが多いです。

スリランカのセイロン紅茶のスタイルは、紅茶の茶葉を小さめにカットすることが多いからです。



例えば、リプトンのエクストラ・クオリティのセイロン(青缶)の場合は、『 BOP(ブロークンオレンジペコー) 』の規格の、かなり細かめにカットされた茶葉が使われています。

ですが、オーガニックセイロン紅茶の茶葉は大きいです。
私が見たセイロン紅茶の中では、最も大きな茶葉でした。

茶葉のグレードは BOP (ブロークン・オレンジ・ペコー)です。
(茶葉のグレードについては、下のページを御覧ください)

紅茶の茶葉の等級についてイラスト付きで詳しく解説する



乾燥時には棒状に巻かれており、お湯を加えるとふわっと広がります。
茶葉の質は良いように思いました。



フェアトレードオーガニック栽培と言うことで、茶葉にはさほど期待していなかっただけに、嬉しい誤算でした。


オーガニックセイロン紅茶の味と香り

スリランカのセイロンにしては珍しく、茶葉の大きさはかなり大きいため、セイロンらしからぬ、雑味の少ないクリアな味と香りのセイロンになっていました。

スリランカのセイロンの茶葉は細かくカットされることが多いので、香りと渋みが強めに出ることが多いのですが、茶葉が大きいせいか、香りと渋みは少なめのセイロンだったように思います。



ですので、普通の香りとコクと渋みの濃いセイロンティーを期待していると、クリア過ぎるので、少しガッカリしてしまうかもしれません。

また、クリアな香りと渋みを楽しむにはダージリンやウバ茶、ミルクティとして楽しむのはセイロンと使い分けをしている人も、少しガッカリしてしまうかもしれません。


フェアトレードとは

フェアトレードとは、公正貿易のことです。
現在、日本で主流になっている茶葉の収穫は機械で行われています。

機械ですと、設置した機械を動かすことで機械のカッターが伸びてきた茶葉を自動でカットしてくれるため、人力で茶摘みをするよりも、作業員が少なくて済みます。



その代わり、茶葉をカッターで一律にカットしてしまうため、人の手で茶葉を摘むよりも茶葉の状態は悪くなります。

そんなわけで、新興国の茶摘みにでは、人件費が安くて茶葉をきれいに摘み取ることができる女性や子供が作業することが多いです。

彼女らに支払われる人件費は非常に安いことが多く、紅茶の収穫や栽培をしている労働者が働いても働いても貧困から抜け出せなかったり貧困が連鎖したりという問題が起きています。



紅茶メーカーの多くは、現地の茶葉生産農家(地主)に委託して茶葉を栽培&収穫してもらいますが、その際に人件費などのことは気にしないことが大半です。


地域行政や国の監視が行き届いている国の場合、あまりにも劣悪な条件で働かせていると社会問題化しやすいのですが、監視が行き届いていない国や地域の場合、その問題が放置されやすくなります。

そこで、メーカー自身が、茶葉の生産委託先で低賃金や子供の労働などの問題が起きていないかをチェックし、割高でも良いので問題のない委託先から茶葉を購入するフェアトレード(公正貿易)のシステムができたのでした。

現在、このフェアトレードはまだ任意であり義務というわけではないので、メーカーの自主性に委ねられています。

新興国の労働者を保護し、新興国の自然環境をこれ以上悪化させないためにも、本当は、先進国側で問題のある地域・会社からの輸入を禁止する法律を作らないといけないのかもしれません。


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