【棒鱈】 いもぼうについて 【海老芋】


京都の円山公園の辺りに、『いもぼう』というお店があります。
このお店、棒鱈と海老芋を炊いた『いもぼう』と言うメニューで有名なお店です。

京都の市内では、ほとんど海のお魚は生で食べませんでした。
それは、京都は内陸にある都市だったからです。



冷凍技術のない頃は腐らない内にお魚を京都に運ぶのが困難だったため、鯖は塩漬けにした物を食し、鱈は棒鱈にしてそれを調理する際に戻して食べていたのでした。
というわけで、いもぼうの使用食材の中にも、その棒鱈が含まれています。



もうひとつの主たる材料の海老芋ですが、これは、京野菜として有名なお芋です。
海老芋とは里芋のようなものなのですが、里芋よりもホクホク感と旨みが抜きん出てすごいお芋ですので、里芋はあまり好きではなくとも海老芋は好きな方もおられるかもしれません。
(里芋とは別の食感、風味、旨みがあります)

ところで、このいもぼうと言うメニューなのですが、鱈の臭みなどはなく、大変に美味しかったです。
(干物にしてありますし、臭みを消す処理もしっかりしてあるようでした)



店名は、古い飲食店のような感じで少し薄暗かったのですが、それがまた情緒たっぷりで良かったです。
いもぼうの店内はお座敷になりますので、靴は脱いで座席に座りました。

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