【京野菜】 万願寺とうがらしについて 【大きく肉厚】


京野菜には、万願寺とうがらしというしし唐辛子があります。
普通のししとうよりもかなり大きくて、肉厚で、食べごたえがあります。

万願寺とうがらしは大きいので、さぞ硬くてゴツゴツしているのかと思いきや、柔らかく甘みがある食べやすいお野菜です。

全体的に味も香りも普通のししとうと比較してマイルドだと思います。
唐辛子のような辛さは、普通のししとうと同様に強いものと弱いものがあります。
(種が少ないものほど辛いんだそうです)

でも、普通のししとうよりも、凄まじく辛いのが発生する率は低いような気がします。
(と言うよりも、激烈に辛い万願寺とうがらしにお目にかかったことがないような気がします)

これを煮付けとかで食べてしまうと、普通のししとうがミニサイズでショボショボな感じに思えてしまいますので、万願寺とうがらしが出ていたら、優先的にそっちの方を買ってしまいます。
(罠だわあ。。。(^.^ ;)

身が厚いせいか、果肉の甘味や香りをしっかりと味わう事ができます。
生まれは京都府の舞鶴市
舞鶴市は京都の北の端にある街です。
日本海に面しているだけあって、冬はがかなり積ります。

昔から軍港があり、今は自衛隊の基地があります。
そんなわけで、舞鶴の軍港付近に行けば、自衛隊の船レンガ造りの建物などを見ることができます。

とまあ、そんな感じの舞鶴市の万願寺地域で作られたのがこの万願寺とうがらしなのですが、これ、実は歴史は結構浅いです。

京都の伏見唐辛子と、カリフォルニアワンダー交配種です。
なので、そんなに歴史とは伝統があるわけないんですが、美味しくて食感が良いせいか、伏見唐辛子よりも広まっているように思います。
(という訳で、この万願寺とうがらしはブランド京野菜として指定されています)


≪食べ方≫

食べ方は、私が好きなのは煮物です。
あっさりしたお出汁で、さっと煮ます。
お出汁と万願寺とうがらしの優しい甘みと、たっぷりの食べごたえのある触感が美味しいです。
この他、素揚げにしたり素焼きにしたりして、肉味噌田楽みそなどを付けて食べても非常に美味しいです。

万願寺とうがらしは甘めなお野菜なので、味噌のコク塩辛さが合うように思います。
(特に赤味噌。普通の味噌でも美味しいです。白味噌は甘すぎるので、あまり美味しくありませんでした)

あとは、天ぷらなんかも美味しいです。
ただし、大きい奴は天ぷらだしに付けるのがちょっとしんどかったりします。
先程も書きましたが、万願寺とうがらしは甘めなお野菜なので、お塩をつけて食べても美味しいです。

柔らかい肉質ですので、すぐに揚がります。
(火を通しすぎると食感が悪くなってしまいますので、火の通しすぎには注意です)

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