いびき治療ダイエット
いびきは、様々な原因で気道が狭くなり、呼吸をした際に粘膜が振動して発生します。
ところで・・・とある病院でいびきの治療をしていた患者さんの体重が、いびきの治療が終わったらみるみる痩せ始めたそうです。
そこで、治癒にあたったお医者さんが調べたところ、そこには、いびきを治すことでダイエットできるメカニズムがあったのです。
そのようなわけで、「いびき治療ダイエット」について考えてみたいと思います。
いびきとダイエットの関係
睡眠中に分泌される「成長ホルモン」。
この成長ホルモンが、いびきとダイエットに大きな影響をあたえますので、この成長ホルモンについて詳しく書いてみたいと思います。
成長ホルモンの役割
成長ホルモンは、筋肉や骨を作ります。
筋肉は運動などをすることによって破壊されますが、それを修復するように促すのが、この成長ホルモンです。
また、成長期の子供の身長を伸ばすのも成長ホルモンですし、寝ている間に脂肪を分解してくれるのも、この成長ホルモンなのです。
成長ホルモンが分泌されるタイミング
成長ホルモンが分泌されるのは、「睡眠中」と「運動後の休息中」です
この中でも、毎日のように成長ホルモンを分泌させる事ができるのは「睡眠中」です。
(アスリートの人の中には、トレーニング後に成長ホルモンを分泌させて筋肉の修復を高めるために、「お昼寝」をする方も多いようです)
成長ホルモンと睡眠
成長ホルモンは「睡眠中」に出ますが、ただ横になって転寝すればよいというわけではなく、「深い眠り(ノンレム睡眠)につく事」が必要になります。
深い眠りにつかないと、脳(視床下部)は成長ホルモンを分泌できないからです。
ちなみに、「浅い眠り」のことは(レム睡眠)と呼ばれています。
人は深い眠りであるノンレム睡眠と、浅い眠りのレム睡眠を繰り返しています。
(ノンレム睡眠のときにだけ成長ホルモンが分泌されます)
深い眠り(ノンレム睡眠)を妨げるいびき
いびきの原因は様々ですが、主に気道が圧迫されることで起こります。
その為、いびきをかくことで空気をしっかりと吸うことができず、深い眠り(ノンレム睡眠)につけないのです。(たくさん寝ているのに寝不足だと感じておられる方の中には、「いびき」による睡眠障害が起こっている場合があります)
ちなみに、気道が圧迫されることで起こる「いびき」が悪化すると、睡眠中に呼吸が止まってしまう「睡眠時無呼吸症候群」が発症する可能性があります。(重度の睡眠時無呼吸症候群になると、心肺機能に負担がかかり、突然死してしまうこともあります)
いびきが継続すると太りやすくなる
「いびき」はダイエットの大敵です。
いびきが起こると深い眠り(ノンレム睡眠)に入れず、成長ホルモンが分泌されないため、脂肪が分解されず太りやすくなります。
いびきから肥満へのプロセス
@ いびき
↓
A ノンレム睡眠(熟睡)出来ない
↓
B 成長ホルモンが分泌できない
↓
C 脂肪が燃焼されにくい
↓
D 太りやすい
いびきの原因
いびきをかく原因についてリストアップしてみました。
いびきには、肥満によるいびきの「肥満型」と、鼻炎によるいびきの「鼻炎型」と、飲酒によるいびきの「飲酒型」と、扁桃腺が肥大することで起こる「扁桃腺肥大型」と、枕が合わずいびきが起こる「枕型」と、歯並びが悪くいびきが起こる「歯並び型」と、鼻腔が小さくいびきが起こる「鼻腔型」の7つがあります。
そのほかにも、首の長さや、顎の大きさなども、関係している場合があります。
肥満型
のどの辺りの脂肪で気道が圧迫されることから、いびきが起こりやすくなります。
鼻炎型
鼻炎で鼻の空気の通りが悪くなると、口をポカーンとあけて寝るようになります。
その為、下あごが下がり気道が圧迫され、いびきが起こりやすくなります。
飲酒型
お酒を飲んで泥酔すると、舌の奥の辺りの筋肉が緩んで気道が圧迫され、いびきが起こりやすくなります。
扁桃腺肥大型
扁桃腺の肥大によって気道が狭くなるので、いびきが起こりやすくなります。
枕型
枕が体に合っておらず、眠ったときの姿勢が気道を塞ぐ形になってしまっている場合、いびきが起こりやすくなります。
歯並び型
歯並びが悪く、口をぽか〜んと空けて寝るようになってしまいます。そのため、下あごが下がって気道が圧迫され、いびきが起こりやすくなります。
小さな鼻腔 型
鼻腔が小さくて空気の通りが悪いため、口をポカーンとあけて寝ている場合に起こります。この為、下あごが下がり気道が圧迫され、いびきが起こりやすくなります。
いびきを退治する方法
いびきの原因によっては、自分で何とかなるものもあります。
そのような場合には、自分でいびきを治すように頑張ってみるのも良いかもしれません。
肥満型のいびき解消法
肥満がいびきの原因になっていますので、ダイエットをすることで解消できます。
(重度の睡眠時無呼吸症候群の方は専門医へご相談下さい)
ダイエットする
鼻炎型のいびき解消法
鼻炎を治療しましょう。
私は昔ひどい鼻炎でしたが、漢方薬で症状をかなり緩和させることが出来ました。
この他、耳鼻咽喉科のお医者さんにかかって治療を受けたり、部屋がホコリっぽい場合にはこまめに掃除をするもの大切です。また、枕も防ダニ効果のある枕を選んだり、掃除機で布団や枕のダニやホコリをこまめに吸い取るのもとても大切です。
飲酒型のいびき解消法
お酒を飲む量をほどほどにすることで、改善できます。
飲みすぎてベロンベロンになる前に、お酒の量をコントロールしてみるのも良いかと思います。
枕型のいびき解消法
最近流行の低反発枕。
この低反発枕の良いところは、枕のほうが頭の形に合わせて沈み込んでくれますので、枕の形などにあれやこれや悩まなくても良いという点です。
この枕で眠りが深くなるかどうかについては、個人差があるので絶対に眠りが深くなると保障は出来ませんが、枕の形が姿勢に悪影響を及ぼしていびきが起きてしまう場合には、この低反発枕を一度お試しになってみても良いかもしれません。
歯並び 型のいびき解消法
歯並びが悪くていびきが出てしまう場合は、マウスピースなどを利用する方法があります。
その他、根本的に歯列矯正をして歯並びをよくする方法もあります。
歯列矯正には70〜100万以上かかりますが、歯は一生使うものですので、新車を買うよりかは歯列矯正にお金を使っても良いような気もします。
ちなみに、私は歯列矯正をしました。
歯並びが悪いために顎関節症になってしまい、食事中に歯が欠けてしまったからです。
歯並びが悪く片方でしか物を噛まなくなると、体全体のバランスにも悪影響を及ぼします。
その為スタイルが崩れたり肩こりなどを引き起こしてしまいますので、歯並びにお悩みの方は歯列矯正をお勧めします。
小さな鼻腔 型のいびき解消法
鼻の通りを良くする商品は多数出ています。
特に「鼻腔拡張テープ」は、鼻に貼ると鼻腔を広げることが出来ますので、鼻腔が狭くていびきをかいてしまう場合には、この商品がお勧めです。(「鼻腔拡張テープ」を貼る位置は、色々と調節して、ベストな位置を見つけると、鼻の通りが更に良くなります)
「鼻腔拡張テープ」は、現在ドラッグストアなどで多数販売されています。
女性の方などで、ドラッグストアで購入するのが恥ずかしい方は、通販などでお求めになるのも、一つの方法です。(「鼻腔拡張テープ」は、小さな絆創膏のような感じの商品です)
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